第309回定例研究会

【日時】2022年 8月8日 (月) 14:00~16:00
【場所】オンライン(zoomミーティング)


14:00〜14:50
 田中 聡一 氏 (京都大学 生存圏研究所)
「木材の均質な物性制御と自由な形状付与のための加工技術」

概要:講演者は、木材の材料利用の新規開拓のため、木材が生来有する階層的構造を活かしつつ、均質な物性制御と自由な形状付与を行うための加工技術について研究してきた。本講演では、木材の均質な物性制御に必要な薬液含浸手法として水撃含浸法について紹介する。また、木材への自由な形状付与を可能とする流動成形技術について最新の成果を紹介する。


15:00〜15:50
 神林 徹 氏(森林研究・整備機構 森林総合研究所)
「顕微ラマン分光法で視た木材表層の気象劣化挙動と保護塗料分布」

概要:木材を屋外で用いる際、太陽光や雨水等による気象劣化が問題となる。気象劣化は主に木材のごく表層で生じるため、耐候化技術の高度化に向け、微小領域計測による表層劣化機構の研究が進められている。本研究会では、ラマン顕微鏡を用いた局所化学分析により、木材の気象劣化挙動ならびに塗装木材中の塗料分布を評価した結果を紹介する。