第239回 木質材料部門委員会定例研究会
日 時 : 2000年7月18日(火曜日) 13:30〜17:00

場 所 : ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)

講 演:
木目デザインと住宅インテリアの動向
竹内正宏(大日本印刷株式会社)

 住空間においては,木材や木の質感を効果的に活かす事がインテリアを構成する上で重要な要素となっている.また,木質材料を基材とする建材製品の表面化粧材には,印刷による木目柄が多く使用されている.最近の印刷木目の,樹種や色調についての動向や,住宅の内装やドア・建具・家具等での木の使われ方から住宅のインテリアを考察する.
 

エステル化木粉の調製と成形材料への利用
上田 實(大倉工業株式会社)

 木粉と二塩基酸無水物との付加エステル化反応によりカルボキシル基が導入されたエステル化木粉が得られる.また,木材中の水酸基を起点として,二塩基酸無水物と重合性二重結合を有するエポキシ化合物とを交互付加エステル化反応することによりオリゴエステル化木粉が得られる.これらエステル化木粉やオリゴエステル化木粉は合成高分子に対して優れた親和性を有するため,成形加工性の高い木材・合成高分子系複合材料と成り得る.