第240回 木質材料部門委員会定例研究会
日  時:2000年10月25日(水曜日) 13:30-17:00

場  所:日本材料学会 Tel 075-761-5321

講  演:
 

画像解析による木質繊維板の配向測定

村田功二(京都大学大学院農学研究科)
 OSBだけでなく木質繊維板でも構成要素に配向性を持たせたものが開発され,その配向特性を正確に評価する方法が必要となってきた.配向特性の評価にはデジタル画像解析が有効であるが,そのなかでも2次元フーリエ変換(2D-FFT)を利用した方法は,濃淡画像を直接解析するため,精度の高い評価が可能である.ここでは2D-TFFを用いた配向測定の原理と木質繊維板での測定方法を説明する.
 

ケナフボード製造の現状と展望

 川井秀一(京都大学木質科学研究所)
講演概要 演者らは,数年にわたって,ケナフの特性を活かした材料開発をおこなってきた.本講演では,ケナフ資源の特性を概括し,次いで靭皮繊維の特長を生かすための繊維配向技術と試作されたケナフボードの材質を検討し,さらにケナフの組織構造的な特長を活かした複合ボードの開発と中国における実用化についての展望を紹介する.