第244回定例研究会

日時:2001年10月19日(金)14:00〜17:00

場所:京都大学木質科学研究所木質ホール3F
 講演
CCA(クロム--ヒ素)処理廃材のリサイクルへの挑戦畑 俊充(京都大学木質科学研究所)
 最近,CCA(クロム-銅-ヒ素)保存薬剤は安全性の高い薬剤に取って代わるようになったが,これまで代表的な木材保存薬剤一つとして,日本のみならず世界中で広く使用され,かなりの量が蓄積している.家屋解体時などにはCCA処理廃材が排出されることが多く,環境面で問題のない処理技術の開発が切実に望まれる.欧米で研究と実用化が進む急速熱分解法は,廃棄プラスチックスのみならず廃棄木材の処理技術としても注目を集めている. CCA処理廃棄木材に急速熱分解法を適用したときのヒ素の挙動を中心に,ドイツと日本で行った研究を説明する.
 
リサイクル対応「接着・分離技術」石川博之(松下電工株式会社 住建R&Dセンター)
 異種材料を接着してなる複合建材を,廃棄時に分離可能とし,リサイクル可能とする技術を,コニシ(株)と共同開発した.このリサイクル対応「接着・分離技術」について解説する.